シュアラスター ワックスシャンプー

洗浄力は抜群だが、アルカリ性のためボディやコーティングへの攻撃性が気になるケルヒャー ウルトラフォームクリーナー。中性でボディやコーティングへの攻撃性を気にせず使えるが、ワックス効果が無いSONAXグロスシャンプーと、ケルヒャーのフォームジェットで洗車に使うカーシャンプーを切り替えたものの、どれも納得がいくものではなかった。

そこで、ワックス入のカーシャンプーをフォームジェットで使うことを考えたのだが、ワックス入カーシャンプーは濃縮タイプが殆ど無く、あっても濃縮具合が低いため、ケルヒャー フォームジェットと組み合わせて使えそうな物は少ない。

そんな、数少ない濃縮タイプのワックス入カーシャンプーの中から、今回は「シュアラスター ワックスシャンプー」をチョイスして試しに使ってみることにした。

シュアラスターといえば、ノーコンパウンドタイプの濃縮カーシャンプーがウルトラフォームクリーナーの詰め替えに有名だ。私はSONAXグロスシャンプーを詰め替えた方だが、どちらも同じカーシャンプーの効果のみだ。

ケルヒャー フォームジェットと組み合わせて使うためには、ある程度の濃さがないと吹き付ける際に必要以上に薄まってしまうため、これら濃縮タイプのカーシャンプーが詰め替えに使われる。

だが、ワックス入のカーシャンプーは濃縮しにくいようで、濃縮タイプはあっても濃縮の程度は低い。

中型車6台分の濃縮程度

今回使用するシュアラスター ワックスシャンプーは濃縮タイプだが、同社の濃縮タイプであるカーシャンプー1000は1Lで中型車20台分に対し、シュアラスター ワックスシャンプーは中型車6台分と3倍以上薄い計算になる。それでも、選択肢が少ない濃縮タイプのワックス入カーシャンプーの中で、入手性、経済性を考えるとこれしかない状態だ。

ウルトラフォームクリーナーに詰め替え

早速、シュアラスター ワックスシャンプーを空になったケルヒャーのウルトラフォームクリーナーに入れていく。ワックス入りシャンプーのどろりとした感触が目立つ。

なお、内容量は850mlのため1L容量のウルトラフォームクリーナーに丸ごと1本収まる。

泡立ちは悪い

泡立ちは良くないのがワックス入りシャンプーの特徴だが、例に漏れずシュアラスター ワックスシャンプーも泡立ちは悪い。ワックス成分を攪拌するためボトルを振った後、フォームジェットのダイヤルを最大にして吹き付けたが、水混じりの泡が出るだけで、ウルトラフォームクリーナーやSONAXグロスシャンプーを使った際の濃厚な泡には及ばない。

全然といっていいほど泡立たない

そのため、洗剤はボディからずるずると滑り落ちていく。吹き付けた後は、素早くスポンジで洗う必要がある。また、スポンジに水を含ませながらボディを洗わないと洗剤が濃くなりすぎる濃色タイプのシャンプーと比べると、全然といっていいほど泡立たない。

虫や油汚れの洗浄には向かない

泡が少ないとボディに洗車傷が入りやすいので、クリア層の傷を気にするなら、そのままスポンジでこするのはやめておいた方が良いだろう。加えて、洗浄能力は中性タイプのカーシャンプーの中でも弱いため、虫や油汚れの洗浄には向かず、スポンジでこすったのにもかかわらず洗い残してしまった。

イオンデポジットの様な跡

また、ワックス入りカーシャンプー全般いえることだが、スポンジでこすった後、乾かないうちに素早くすすがないとイオンデポジットの様な跡が残るので、洗車をする時間や温度を気にする必要がある。

ある意味、気むずかしいカーシャンプーといえるのだが、泡切れは良いためすすぎは楽なのが救いだろう。少し面倒だが、気温が高い状況では、ボディを半分ずつ洗うといった方法でイオンデポジットの様な跡を防ぐこともできるだろう。

なお、1回の洗車に使用したシュアラスター ワックスシャンプーの量は、Z33で約1/3となり、何とか3回分使えそうな使用量だったので、コストに関してはウルトラフォームクリーナー程ではないが高めだ。

しかし、ワックス効果が付いても、洗車時間は従来と同じ時間で終わるため、そのメリットをどう考えるかでコストパフォーマンスは変わってくる。シュアラスター ゼロウォーターのコーティングで倍になった洗車時間に嫌気が差した私にとっては、少々コストが上がっても作業効率が上がる方を取る。

ヌルッとした光沢が出る

もちろん、ワックス入りのシャンプーなので皮膜は薄いがヌルッとした光沢が出てくるのも気に入っている。

撥水効果

洗車後3週間経っても撥水効果を維持していたので、ワックス入りシャンプーとはいえワックスの保持力は高い。加えて、洗車後にブロワーで風を吹き付けた際、水玉が面白いように落ちて作業の効率化にも繋がっている。

これまでケルヒャーのフォームジェットで同社のウルトラフォームクリーナーとSONAXグロスシャンプーを試したが、結果からするとシュアラスター ワックスシャンプーが私にとっては最良の選択といえる。今後、しばらくはシュアラスター ワックスシャンプーで洗車をする予定だ。ただ、それぞれ得手不得手があるので、必要に応じて使い分けることにしている。

ケルヒャー ウルトラフォームクリーナーは泡切れがとても悪く、アルカリ性のため残留するとボディにダメージを与える可能性があるため、すすぎに手間を取られるが、アルカリ性のため洗浄能力がとても高く、古いワックスや油汚れ、簡易的なコーティングや虫の汚れを強力に洗浄する場合に・・・。

SONAXグロスシャンプーは中性のため、ウルトラフォームクリーナー程の洗浄能力は無いが、中性のため残留してもケルヒャー ウルトラフォームクリーナーほどボディへの攻撃性は高くはない。コーティングを落とさず標準的な洗浄能力が欲しい場合に出番となるだろう。

シュアラスター ワックスシャンプーは洗浄能力と泡立ちが悪く、洗浄からすすぎを素早く行う必要があるため、少し気難しいカーシャンプーだが、シャンプーのついでにワックス効果も見込めるため、作業効率重視なら間違いなくこれを使う事になるだろう。

なお、シュアラスター ワックスシャンプーの発泡具合についてはどうにかならないか考えたのだが、ワックス成分が相殺されないのであれば、濃縮タイプのカーシャンプーを発泡剤代わりに混ぜて使用してみるのも有りかもしれないと思っている。今後、機会があれば試してレポートする予定だ。