SONAXグロスシャンプー

洗車の作業効率を上げるため、撒布用ノズルのフォームジェットと洗剤がセットになった、ケルヒャー ウルトラフォームセットを前から導入しているが、真っ白な泡が車を包み込み、濃厚な泡立ちで洗車を楽しませてくれるため、最近の洗車では大活躍している。

しかし、専用の洗剤であるウルトラフォームクリーナーは結構なお値段がするため、パフォーマンスは認めるところだが、コストは高く付いてしまう。また、ウルトラフォームクリーナーは弱とはいえアルカリ性のため、コーティングやボディへの攻撃性があり、すすぎをしっかりしないと残ってボディにダメージを与える可能性がある。

そこで、中身の洗剤を使い切ったタイミングで濃縮タイプの中性カーシャンプー「SONAXグロスシャンプー」を入れて使ってみることにした。

SONAXグロスシャンプーは濃縮タイプかつ中性のカーシャンプーだ。ウルトラフォームクリーナーで使うのであれば、当然吹き付ける際に水で希釈されるため、濃縮タイプの洗剤を使わないと思ったほど発泡しないことがある。

中型車40台を洗える

濃縮具合によって、発泡具合も変わってくるが、SONAXグロスシャンプー25mlに対して5Lの水で希釈するため、ギュッと濃縮されているのが分かる。そのため、ボトルの容量は1Lだが、これ1本で中型車40台を洗える量になる。普通に使えば、かなり経済的なカーシャンプーになるだろう。

成分効果はシンプル

成分効果はシンプルで、水垢やイオンデポジットを落とす効果はないが、コーティングやボディに対する攻撃性がとても低い中性のカーシャンプーといったところだ。頻繁に洗車をするなら、水垢やイオンデポジットが固着しにくいのでこれで十分かもしれない。

なお、アメリカンテイストが若干漂っているパッケージからアメリカのメーカーかと思いきや、SONAXはケルヒャーと同郷となるドイツのメーカーになる。これでケルヒャーと相性が良いなら、私のドイツ贔屓はさらに増していくかもしれない。

■いざ洗車に

洗車にはウルトラフォームクリーナーの代りとして使用するため、ウルトラフォームクリーナーの空の容器にSONAXグロスシャンプー入れてフォームジェットに取付けることになる。

1本丸ごと入れて使用

ちょうど、ウルトラフォームクリーナーもSONAXグロスシャンプーも内容量は1Lのため、希釈はせず、そのまま1本丸ごと入れて使用してみることにした。

最初は、フォームジェットのダイヤルを最大にして吹き付けてみたが、これは原液が混じって出てくるため失敗。どうやら、ウルトラフォームクリーナーよりも濃縮具合は高いようだ。

ダイヤルを絞って使用

ダイヤルを調整して洗剤の混合具合を変更してみたところ、ダイヤルを2/3まで絞ってやると、ウルトラフォームクリーナーと同じ濃厚な泡が吹き出してきた。同時に芳香剤のような香りが一面に漂う。この香は部屋の芳香剤に近い香りで、香付のカーシャンプーには近い香のものもあったように思う。

車は真っ白な泡に包まれる

全体に吹き付けると、車は真っ白な泡に包まれた状態になったが、これは何度やっても気持ちがよい。つい使いすぎたかと思ったが、1回の原液の使用量は1/4程度となったので、コストはウルトラフォームクリーナーより若干良いということになる(ウルトラフォームクリーナーはZ33なら3回分)。

吹き付けたシャンプーをスポンジでこすると、ウルトラフォームクリーナーと同じように濃厚な泡がスポンジから出てくるようになる。スポンジに適時水を吸わせてやらないと、シャンプーの濃度が濃すぎて泡立ちが悪くなるのも同じだ。

こうも泡立ちが良いと泡切れが気になるところだが、泡切れは良好で、高圧洗浄機ですすいでやるとスッと落ちていく。ウルトラフォームクリーナーは泡切れの悪さに苦労したのだが、これなら洗車の効率も上がる。

ただし、洗浄力はウルトラフォームクリーナーに軍配が上がる。ウルトラフォームクリーナーはアルカリ性のため、油脂や虫汚れを落とす効果は高い。その反面、コーティングやボディへの攻撃性が問題になり、残留しないようにすすぎを念入りにする必要があった。

対して、SONAXグロスシャンプー中性洗剤のため洗浄力は並みのカーシャンプーと変わらないが、コーティングやボディへのダメージは少なく、洗い残しに神経質になる必要は無い。

とはいえ、液性に関係なく、洗い残しはどちらであれボディに良いことでは無いので、しっかりと落としておいた。

この後、SONAXグロスシャンプーを毎回使う事を前提にコーティングを施したが、それは別の記事で詳細を記載している。

最後にまとめだが、青空駐車で滅多に洗車をしない場合や、営業車のように頻繁に道路を走っている車両なら、ウルトラフォームクリーナーのアルカリ性による洗浄力が頼りになるだろう。

しかし、頻繁に洗車をするユーザーや車庫に入れて滅多に使わない状態なら、ウルトラフォームクリーナーにSONAXグロスシャンプーを詰め替えて使う方法は経済的にも効果的だ。加えて、中性のためコーティングを施している車両でも安心して使えるのもメリットといえる。

これで、ボディの艶出し効果があればいうことは無いのだが、ウルトラフォームクリーナーと同じく洗車後にコーティングかワックス施工となるので、ワックス入りカーシャンプーを使っていた身としては面倒に感じるところはある。

次は、濃縮タイプのワックス入りカーシャンプーを購入して詰め替えてみようと思う。