シュアラスター ゼロウォーター

洗車にはワックス入りのシャンプーを利用していたが、ケルヒャーのウルトラフォームクリーナーを利用し始めてから、ワックス効果の有る物は一切使用していなかった。

ワックスにはボディのつや出し効果もあるが、同時に塗装保護の役目も担っているため、このままにしておくわけにもいかない。そこで、洗浄後にワックスのようにボディにつやを与えながら塗装を保護してくれるものは無いかと探してみたところ、シュアラスター ゼロウォーターが目にとまった。

シュアラスター ゼロウォーターは液体ワックスではなくコーティング剤になる。効果は親水性で、ワックスのように光沢を与える効果と共に、親水効果により雨後のボディの汚れを抑える効果も含まれている。

ワックスは油性のため撥水効果があり、雨粒を弾いて見た目は良いのだが、撥水効果により粒となった雨水がそのまま乾き、汚れやミネラルによってイオンデポジットという楕円状の汚れが残ってしまう。

この、イオンデポジットは濃い色の車だとよく目立つうえ、放置しておくと塗装面を浸食してウォータースポットとして永久に残ってしまうため、適時洗車が必要となる。

とはいえ、自身で手洗い洗車をしていることが多いので、可能なら洗車にかける手間を減らしたいというのが本音だ。

そこで、親水効果の出番となる。親水性のコーティングは、ベッタリとボディに水が張り付き、重力でズルズルと落ちていくイメージだ。濡れた際の見た目はいまいちだが、汚れが残りにくいという効果が期待できるのがメリットとなる。

そんな親水性のコーティングをボディに与えてくれるのがシュアラスター ゼロウォーターだが、本当に汚れが軽減できるのか・・・。親水性のコーティングを初めて使用することもあり、半信半疑ながら使用してみた。

■シュアラスター ゼロウォーター

150ml入ボトル

シュアラスター ゼロウォーターにはいくつかバリエーションがあるが、今回は試しということで中型車3台分の150ml入ボトルを購入してきた。

見た目は、洗車関連のパッケージとは思えないほど軽い雰囲気のパッケージで、ゼロウォーターという名称から飲み物かと思うほどの異質な雰囲気だ。これは、右へ倣えともいえるパッケージデザインが多い中で目立つ効果を狙ったのかもしれない。

ボトル

ボトルの中身は、静電気防止用等に使用される液体シリコンの様なサラッとした乳白色の液体だが、コーティング剤といえども簡易的なものなので、使用の前にボトルを振る作業や、他の薬液と混ぜるという作業は不要で、ボディにそのまま吹き付けるタイプになる。

吹き付けるタイミングは、すすぎの後、濡れたままのボディに吹き付けて乾拭きをするか、乾拭きをした後に吹き付けてクロスで拭きとりとなる。

すすぎの後、濡れたままのボディに吹き付けるのであれば作業の短縮に繋がるかもしれないが、これは洗車環境によりけりだろう。

なお、ボトルとスプレーの間に誤動作防止用のロックが付いているのだが、色が同じなので気づきにくい。ロックを解除する際は、ボトルを上から見て反時計回りにロックを回すと解除できる。

■いざ洗車のお供に

私は洗車の作業効率を重視しており、洗車の手順は以下の手順で行なっている。

1.高圧洗浄機で汚れ、砂やカーボン等の硬質異物の洗浄
2.ケルヒャー ウルトラフォームクリーナーの吹き付け
3.スポンジ洗浄
4.高圧洗浄機によるすすぎ
5.電動ブロワーで乾燥
6.クロスで拭き取り

洗車傷が付く原因となる砂やカーボン等の硬質な異物を取り除くため、最初の高圧洗浄は念入り行なっていることもあり、この行程で約1時間30分の作業となる。

シュアラスター ゼロウォーターの使用に関しては、洗車後に乾いた状態でコーティングしても良いが、濡れた状態でもコーティングが可能なため、今回は、5番目の電動ブロワーによる乾燥行程を飛ばし、クロスで拭き取り時にコーティングすることにした。

50cm四方に一拭き

使用は50cm四方に一拭きして拭き取るだけだが、コーティングの際に拭き残しがあるとシミになると書いてある。もし、シミができた場合は、取り除くのにイオンデポジット除去剤で取り除くと良いと書いてあるが、そんなもので取り除かないといけないのであれば、密着力はとても強力ということになる。

コーティングした箇所は特に代わり映えしないため、何処までコーティングしたのか分りにくい。もし、どこまでコーティングしたか忘れた際はボディの表面を撫でてみると良い。コーティングをした箇所は素手で触ると滑りやすいので簡単に分かる。

コーティング時間は意外と時間が必要で、車種にもよるが、拭き残しに気をつけて施工したこともあって、Z33だと洗車時間が1時間近く伸びてしまった。電動ブロワーで水滴を吹き飛ばして拭き取る行程を除いた分、効率はどうしても落ちてしまう。

また、拭き取りに使う使い捨てのクロスも適時交換したため、今までは1枚で終わっていたものが4枚と結構な数を消費する結果になった。

コーティング後、ワックス入りシャンプーの便利さに改めて気がついたのだが、これで親水性の効果による雨天後のボディの汚れが軽減されないのであれば、期待した効果の半分は無駄となってしまう。

なお、1回の施工で使用した量は1/3だった。少し多めに使用したにもかかわらずこの結果なので、Z33なら1本で3回分使えそうだ。

■施工後の効果は?

ワックス効果については、ワックス程強烈では無いがヌルッとした質感が若干出てくる。光の入る角度によって変わるが、比較して初めて分かる程度なのでこんなものかと思っていたら、横から光が差し込む位置から見るとヌルッとした質感が強く出てくる。

ワックス効果

ただし、皮膜が薄いからか、洗車傷隠しにはならない。ワックスの代わりに導入する場合は、完全な代替品にはならないことを理解したうえで使う必要がありそうだ。

初期低撥水

親水効果についてだが、親水とはいえ初期低撥水のため、雨に濡れても最初は撥水効果が出てくる。

親水性の効果

ある程度雨に濡れると、途中から親水性の効果が出てきて、雨水はボディにベッタリと張り付くようにして地面へ落ちていく。

そのため、にわか雨や降水量が少ない等、水滴として残る程度の雨量しかない場合は親水による効果が見込めない。また、黄砂が飛び交う時期特有の雨後の砂汚れについても、気持ち軽減してくれるが、根本的な解決にはならないという結果になった。

このような特性のため、明るい色の車ならイオンデポジットや水垢の付着を軽減することができるだろうが、水垢が目立たない暗めの色だと、イオンデポジットは軽減できても、砂や泥汚れの軽減効果はそれほどが期待できない。

結局、私の環境では、コーティングの労力と時間を考えると微妙なアイテムという評価になってしまった。

これなら、ワックス入りカーシャンプーを使った方が良いのだが、洗車は作業効率が上がるケルヒャーのウルトラフォームクリーナーを使うことを前提しているため、後施工のものをチョイスせざるを得なかった。しかし、中身を濃縮タイプのカーシャンプーに詰め替える方法があるので、濃縮タイプで艶が出るカーシャンプーを使う方法を試してみようと思う。