Z33にはいくつか問題を抱えている箇所がある。その1つがラジエター電動ファンモーターの故障だ。この問題はエンジンのオーバーヒートを引き起こすため常に注意しておくべき不具合といえる。

該当する車両の場合、ラジエター電動ファンモーターを事前に対策済みのモーターに交換することも可能なので、余裕がある場合は事前に対処をしておきたいところだ。

対象の車両は、恐らく日産公式のページで公開されている車両になると予想される。Z33だけでなく、VQ35DEエンジンを搭載した数多くの車両が対象となっていることからも、結構な頻度で故障が報告されていたのかもしれない。

Z33では前期型から中期型までが該当することになるが、中古車の場合、対策品に交換されているのか簡単に判断はできない。整備手帳に記載されていればよいが、整備手帳がない場合や無記載の場合などは疑った方が良い。

故障しているかどうかを確認するには水温が確認できる環境が必要になる。前期型なら95度以上で、中期型以降は98度でラジエターのファンが回転し始めれば正常に動作しているといえるが、モーターが弱って回転数が落ちている場合もあるので油断はできない。
※モーターの回転数を計測する場合は対応した計測機器が必要

この確認方法は、ROMチューンでECUのデータを書き換えている場合だと少し話が変わる。ROMチューンによっては電動ファンモーターの始動温度を変更していることがあるが、大抵のROMチューンは電動ファンモーターの始動温度を下げているため、上記の温度で動かない場合は電動ファンモーターが故障している可能性が高い。

もし、電動ファンモーターが原因でオーバーヒートを起こしたら、安全な場所に速やかに停車してエンジンを止めて冷却する必要がある(電動ファンが正常に動いている場合はアイドリングで対処)。オーバーヒートはエンジンに重大なダメージを与えることもあるため、速やかな対処が後々の修理に影響する。

水温表示

このようなことがあるため、Z33には水温計を取付けておいた方が良い。幸いにも、Z33はODB2から水温のデータを取り出して表示ができる後付けメーターやレーダー探知機があるので、パイプの途中にセンサーを取付けて車内までケーブル配線する面倒はない。もちろんコストは必要だが、オーバーヒートを起こしたことを考えれば安いものだ。