KARCHERウルトラフォームセット

愛車は手洗い洗車をすることが多いため、KARCHERの家庭用高圧洗浄機を活用して効率良く洗車できるようにしている。しかし、Z33になってからは車両サイズが大きくなり、洗車作業に時間が掛かるので少し億劫になってきている。

汚れたZ33を片目に、何とかしてやらねばと思っていたのだが、洗車を効率化できるKARCHERウルトラフォームセットなる物を発見したので、早速取り寄せて洗車に使ってみることにした。

パッケージ
KARCHERウルトラフォームセットは、ウルトラフォームクリーナーと専用の噴射ノズルがセットになった商品で、対応したKARCHERの高圧洗浄機にセットして使うことが前提となっている。

ウルトラフォームクリーナーセット単体

洗剤を噴射するだけならKARCHERの家庭用高圧洗浄機に機能が搭載されていることもあるが、常圧の水と一緒に洗剤をばらまくだけで細かな泡が出る代物ではない。また、好きな洗剤を使用できるフォームノズルも持っているが、洗剤の流量を調整できないため泡立ちは今ひとつでしまい込んでしまった。

車が泡で包まれている写真を見ることがあるが、あの状態で洗剤を噴射してくれるものが理想的なのだ。

しっかりと泡立っている

KARCHERウルトラフォームセットなら、業者が使うホイップクリームのような泡とまではいかないが、しっかりと泡立っているので洗剤が落ちにくく、噴射後は一気にスポンジで車を洗いあげることができる。

濃厚な泡立ち

スポンジで洗う際も発泡剤が多めに入っているからか、濃厚な泡立ちで後からウルトラフォームクリーナーを追加で噴射する必要が無いため、1回車両に噴射すればこと足りる。

これで、洗剤をバケツの中で泡立てスポンジで洗うという行程を何度も繰り返す作業から解放される。

また、細かな泡は洗車時に塗装に付く傷を抑えてくれる効果も出るうえ、泡により何処まで洗剤を吹きかけたか分かりやすい。何より、車両が泡でみるみる白色へと変わるのは作業していて面白い。

流量調整ダイヤル

だが、調子に乗って使っているとウルトラフォームクリーナーはあっという間に減っていく。最大流量だと思った以上に減りが早く、Z33だと3回程度でウルトラフォームクリーナーを使い切ってしまうほどの減りだ。ウルトラフォームクリーナーは約800円なので、通常の洗車用洗剤と比べるとコストは高くつく。

噴射角度の調整

類似機能を持ったフォームノズルと比較すると、ウルトラフォームの噴射ノズルは噴射角度の調整(扇状の噴霧を縦横変更可)、洗剤の流量調整が可能になった点が大きい。最大流量にセットすれば細かく泡だった洗剤がノズルから出てくる。

ただし、最大流量で使用するとすすぎの泡切れは悪くなる。ウルトラフォームクリーナーは弱アルカリ性のため、残留すると車体にダメージを与えてしまう可能性があるのだが、発泡剤を多めに入れることですすぎを確実にしてもらう狙いがあるのかもしれない。

このため、少しでもウルトラフォームクリーナーが残っていると高圧洗浄機で吹きかけた水が泡立つ。バッジやドアノブ、サイドミラーといった複雑な箇所やボンネット、リアゲートといった内部に水が流れる経路がある箇所は残留しやすい。

リアゲートを上げると泡が・・・

クロスで仕上げを行っていた時、リアゲートを上げると泡がそのまま残っていたのを見つけてげんなりしたのだが、特にここは残留しやすい構造なので注意が必要だ。

液性は弱アルカリ性

ウルトラフォームクリーナーは油脂を分解するため液性は弱アルカリ性となっているが、「弱」とは付いているもののアルカリ性なので若干ながら攻撃性がある可能性がある。コーティングを施した車両は使用前にコーティングの注意事項を確認しておいた方が良いだろう。

アルカリ性の物質は人体(タンパク質)、樹脂、ガラス、アルミに対して攻撃性があるため、コーティングによっては使用に関して注意されている場合があるかもしれない。また、使用中は弱いながらも喉に刺激を感じる。

車両のガラスや樹脂、アルミパーツに関しては、弱アルカリ性なので洗車の際に短時間付着する程度であれば問題は無いし、すすぎでしっかりと洗い流しておけば中長期的な付着でダメージが入る可能性を防げる。


それでも気になるという場合は、中性のユニバーサルクリーナーを使用するか、ボトルから洗剤を抜き出して好きな濃縮タイプの洗車用洗剤を投入して使えば良い。シュアラスター S-30やSONAXグロスシャンプーといった洗車用の洗剤や食器用中性洗剤(古いワックスを落とすのに便利)を詰め込んで使用しているユーザーもいるようだ。

クリーナー1本セット

購入時にセットで1本ウルトラフォームクリーナーが付いてきたので、暫くはウルトラフォームクリーナーで運用してみようと思っているが、ボトルが空いたら一般的な洗車用洗剤や濃縮タイプの洗車用洗剤を試してみたい。