足周り

Z33とZ34にはABSが誤動作する問題があることが発覚している。これは全輪がロックしたままになり、車の制御ができなくなってしまうという非常に危険な問題として知られている。

この症状はサーキット走行でタイヤを4本通しで履くなどの条件だと出やすいようだが、車両ごとの個体差があるようで、出やすいものとそうでない車両があるといわれている。

そもそもの原因については、Z33のカスタムをしているGarage4413が解明しているようだ。デモカーやユーザーが持込んだ車両により、この問題を調べ上げたところ以下の条件により発生するとの情報が出ていた。

ABSの誤作動は前輪と後輪でのタイヤ外径の前後比が純正のタイヤ外径の前後比と異なった場合に発生する

1%以内の誤差の範囲内であればまず誤作動はしない

前後265のタイヤを履くといったことを多くのZ33オーナーはしているが、これだと純正のタイヤ外径の前後比を崩してしまう。よってABS誤作動が発生しやすくなる。

前輪と後輪で車速を感知しているが、前後で8km/h以上の速度差が発生した場合にABSは異常な状態だと判断しフェイルセーフモードに入る

8km/hの速度差は、前後比率ではなく前後輪の速度値というところが重要。速度域が高くなれば高くなるほど、この前後輪の速度差は大きなものになり、ABS誤作動が発生しやすくなる

フェイルセーフモードというのは、ABS機能が完全にOFFになった状態で、ブレーキを強く踏めばタイヤはロックする状態

ただしフェイルセーフモードであっても、ブレーキペダルから足を離せばタイヤのロックは解除できる

4輪ロックしてペダルから足を離してもロックしたままという情報に対してガレージ4413の見解は、パニックブレーキで足が話せないだけとみている


ただ、ABSがフェイルに落ちるときのパターンはあまり種類がありません。

かなり弱ったバッテリーや、配線の断線、ショート など

これらの事でも同じフェイルに落ちるという事は理解して下さい。

出典:Garage4413のブログより

この話だと、前後のタイヤ外径が異なるZ33・Z34では、前後のタイヤサイズを同じにする「4本通し」にして、高速走行をするとABS誤動作が発生しやすくなるということだ。

タイヤの4本通しはローテーションにより1組のタイヤを長持ちさせることができるが、Z33・Z34ではABS誤動作のリスクを考えると4本通しはやらない方が賢明だろう。

また、ホイールを交換した際も注意が必要になる。ホイールをより幅広い物に交換した際、タイヤの銘柄によってはZ33指定のタイヤサイズより低偏平なものしか選択できないものがあるが、前後のタイヤ外径比率(フロント225/45R18:リア245/45R18の場合、F外径660mm:R外径678mm)の比率を大きく崩すようなセットは避けなければいけない。

Z33・Z34のABS誤動作については、カー用品店等のアフターアーツを扱うショップが全て理解している訳ではないので、タイヤ交換時はユーザー側で注意する必要がある。

どうしても4本通しで組みたいという場合は、Garage4413が販売している対策パーツ「Z33用ABSパルスギア」を組み込む方法があるが、こちらは専門的な知識と技術がないと返って危ないので、Z33を理解しているチューニングショップにまかせるべきだろう。

他に対策として出されていたものの、弊害がある方法としてABSのヒューズをカットする方法がある。

これは、ABSとイグニッションが一緒になっているヒューズを加工し、ABSのヒューズ部分だけをカットすることで可能となるが、ABSの機能を完全に黙らせるため、通常走行時にABSが必要な場面に出くわした場合、自分の脚でブレーキペダルをポンピングしてブレーキを制御しないとブレーキがロックして操縦不能になる。

また、ABSのヒューズをカットするとブレーキの電子制御が適切に入らなくなるため、ブレーキの前後バランスが崩れてしまう。この対策については、ドリフトであえてブレーキをロックしたいユーザー向けの方法なのでグリップ派の人にはお勧めできないし、公道で使うには危険な対策といえる。

電圧降下に伴うABS誤動作についてはバッテリーの電圧を適時チェックすることが必要になる。幸い、Z33には電圧計があるので、電圧が適切な状態か確認しておくことで回避できるだろう。また、社外品の電装品には電圧が表示できる物もあるので、それらで、より詳しい電圧を知ることも可能だ。

正確な電圧は、エンジン未始動時12.7V、始動後は約14Vとなる。計測場所や使用している電装品の負荷により、0.数Vの誤差があるので、エンジン未始動時で12Vを切るようならバッテリーが、始動後に13V(Z33の場合は13V後半から14Vを示しているなら正常)を切るならオルタネーターの異常が疑われるので早めに点検に出した方が良い。

また、バッテリーについてはメーカーの推奨交換期間が2年となっているため、トラブルが無くとも定期的に交換しておく方が安心だろう。

断線とショートについては、カスタム時にABS関連のケーブルやカプラーを痛めないように注意するしかない。

カスタムした際のケーブルやパーツの配置方法によっては、走行中ケーブルが干渉して被服が剥がれ、ショートや断線することもあるので、パーツを取付ける際はケーブルの干渉に注意して組み込むことが大切になる。特に、ショートの場合は最悪車両火災に繋がるので気をつけたい。