エアコン

梅雨時期から夏場にかけてエアコン臭う時がある。これはどのような車両でも起こるが、Z33では根本的な問題の解決が出来ない困った仕様になっている。

エアコンが臭う原因は、エアコン内部にあるエバポレーターが結露して発生した水により雑菌が繁殖することで発生する異臭だ。

雑菌が繁殖する要素は「温度、栄養、水分」という3つの要素からなるため、気温の高い梅雨時期から夏にかけて雑菌が繁殖しやすい温度となる。

それに加えて、エアコンで車内を冷やす場合、エバポレーターから出てくる結露が雑菌に水分を与えてしまう。

この状態で、栄養分となるチリやホコリ、小さな葉などの異物がエバポレーターにあると、雑菌は爆発的に増殖するため、エバポレーター内部にこれらの栄養源が入らないようにする必要がある。

通常、この機能はエアコンフィルターが担っているが、Z33はエアコンフィルターが無い。最初から用意されていないという意味ではなく、設定そのものが無いので取付ける場所すら用意されて無い。

発売当初の時代を振り返ってみると、軽自動車ですらエアコンフィルターの設定が有ったものも珍しくないと記憶している。Z33の新車販売価格は決して安くはない。しかし、何故かエアコンフィルターが設定されていない(当時のV型スカイラインには設定が有るというのに・・・)。

こうなると、外気導入時はホコリやチリ、小さな葉っぱなどを吸い込んでしまう。内気循環にしても、車内のシートや内装からでるホコリ等を吸い込んでしまうためエバポレーターに雑菌の栄養源を好きなだけ通してしまう。このため、Z33のエアコンは臭くなりやすい状態になっている。

もし、エアコンの臭いをどうにかしたいと思うのであれば、ディーラーでエアコン洗浄をするか、車用のエアコン洗浄剤で洗浄する方法がある。

この手の洗浄につかう洗浄剤は発泡剤が入っており、エバポレーターの隅まで洗浄してくれる。しかし、固着した土埃などはエアコンユニットを分解しないと取り除くことはできない場合がある。

徹底的にやるのであれば、エアコンユニットを分解して徹底的に内部を洗浄することで汚れを除去することはできるだろう。もちろん、エアコンフィルターがない以上、使えば汚れてエアコンが臭ってくるのはどうしようもない。

かなり強引な技にはなるが、エアコンフィルターを無理矢理取付けているユーザーもいる。熱意があるなら、エアコンフィルターの取付けにチャンレンジしてみるのも良いかもしれない。