助手席側

Z33のスピーカーは純正にしては良い音がする。しかし、あくまでも純正品同士での比較であり、社外品と比較すると劣っているのは否めない。

そこで、Z33のスピーカーを前後全て交換することにした、今回はフロント編ということで、前部の2つを交換していく。

作業の話に入る前に注意点があるので、まずそちらの話をしておきたい。

実は、Z33のオーディオ・ナビ・スピーカーの交換については問題を抱えている。もし、この記事を見て作業をしてみようと思うのであれば、事前にこちらの記事を見て準備することをお勧めしたい。

スピーカーの交換については、オーディオ・ナビ交換ほど問題は大きくないが、全くないわけではないので交換前に気にしておくべきだろう。

さて、今回用意したパーツはこれだ。


UD-K522

Z33のフロントスピーカー部分はカスタムフィットスピーカーを無加工で取り付けることはできない。取り付けにはインナーバッフルが必須となるためスピーカーと合わせてUD-K522を購入してきた。

KTX-S175

しかし、UD-K522で取り付けることができても、個体差によりサイドガラスがスピーカーに緩衝する個体もあるということだったので、スピーカーを車内側に引き出すためにインナーバッフル用のスぺーサーとしてKTX-S175を同時に購入した。

TS-J1710A

スピーカーはツイーターを別途取り付ける手間を省くためcarrozzeriaのTS-J1710Aをチョイス。ヘッドユニットのDEH-7100と合わせてcarrozzeriaでオーディオを統一することでcarrozzeriaの持ち味を最大限に生かそうという考えだ。

作業開始(所要時間1.5時間)

Z33のスピーカー交換はフロントだけであれば、一般的な車両で作業をするのと変わりは無い。左右のドアで若干最初の行程が異なるが、それ以外の作業は同じなので、手始めに運転席側から作業を開始することにした。

運転席側

最初にドアの内張を剥がすために、ネジで固定されている箇所を外していく。

車内側のノブ

一つ目はドアの車内側のノブに隠されている。

ノブを引っ張ると見えるパーツ

ノブを引っ張ると見えるパーツを内装剥がしで取り外す。

奥にタッピングビスが一つある

奥にタッピングビスが一つあるので、これを取り外す。

コンソール

残りの箇所は少しやっかいな箇所にある。このコンソールの奥側にあるため、まずはコンソールを取り外す必要がある。

コンソールを固定しているツメを外す

この箇所に内装剥がしを押し込み、コンソールを固定しているツメを外す。写真より若干手前側に内装剥がしを入れるとツメが浮きやすい。
ハーネス

コンソールの表面が外れたらハーネスが2箇所接続されているので取り外す。相変わらず硬くて取り外せないので、内装剥がしでロックを押し込んでようやく外れた。

この箇所はZ33の中でも特に内装に傷が入りやすい箇所なので作業は慎重に進めた。納車時に新品パネルを交換してもらったので傷を入れるわけにはいかないのだ。

2箇所タッピングビスで固定されている

パネル部分を外すと2箇所タッピングビスで固定されている箇所が見えるので取り外す。

ツメを浮かせていく

これで、ネジで固定されている箇所は全て外した。後はドアの内張を内装剥がしで周囲から浮かせてツメを浮かせていく。正しい手順で作業をしていれば呆気なくドアの内張は取り外せる。

ハーネスが1箇所ある

だが、この段階では完全にドアの内張は切り離せない。ハーネスが1箇所あるのでこれを外し・・・。

ワイヤーが2箇所

ドアノブの裏側にあるドアの開閉とロックに繋がっているワイヤーを外す。

外したワイヤー

これで完全にドアの内張が取り外せるようになった。

簡易的にデットニングしてある状態

何も手を入れていない状態だが、ドアの穴という穴が塞がれており、簡易的にデットニングしてある状態ともいえる。走行時の振動を防ぐなどのロードノイズ対策を主として考えてのことだろう。

純正のスピーカー

これが純正のスピーカーだ。Z33の純正オーディオのため見た目は安物感が拭えない。

純正スピーカーの磁石部分

スピーカー取り外して裏側を見て驚いた。スピーカーの磁石部分があまりにも貧弱で、こんなもので良くあの音が出せていたものだなと感心してしまった。

純正にしては良い音が出ると思ったが、ドアの内部が簡易的にデットニングしてあった効果が大きいと思われる。なら、良いと音が出る社外品のスピーカーにすれば・・・。期待が膨らんだ瞬間だ。

インナーバッフルを取り付け

はやる気持ちを抑えつつ、開口部にインナーバッフルを取り付けていく。

サイドガラスが干渉する可能性が高い

この場所は、前述の通りサイドガラスが干渉する可能性が高い箇所にある。

TS-J1710Aの磁石径は純正の倍以上

純正のような小さい径の磁石であれば問題は無いが、TS-J1710Aの磁石径は純正の倍以上はあろうかというサイズだ。

試しに、TS-J1710A をUD-K522にそのまま取り付けてみたが、押し込んでいる最中にゴリッという嫌な感触が手から伝わってきた。私のZ33はスピーカーとサイドガラスが干渉する個体のようだ。

そのまま取り付けている人もいるようだが、こうなってしまってはバッフルスペーサーの出番となる。

5mm厚の木製スペーサー

ALPINEインナーバッフルシリーズ用スぺーサー KTX-S175は5mm厚の木製スペーサーで、2組セットとなっている。これをインナーバッフルとスピーカーの間に挟み込むことで、スピーカーを車内側に押し出すことができるというわけだ。

クロスオーバーネットワークの配線

先に、TS-J1710Aにクロスオーバーネットワークの配線を済ませておき、ドアに取り付けるのだが・・・。

スリット

スピーカーの配線を避けるような加工がKTX-S175にはない。UD-K522にはスリットが存在するので、このスリットにケーブルを挟み込むようにして取り付けることにした。

前方側からケーブルを出す

ケーブルがサイドガラスに干渉するのを防ぐため、前方側からケーブルを出すことにした。

ドアの上側からサイドガラスとのクリアランスを確認してみたが、バッフルスペーサーにより十分なクリアランスが取れていた。バッフルスペーサーを保険として用意しておいて正解だ。

次に、スピーカーの配線を接続するのだが、TS-J1710Aに付属している、各車メーカーのスピーカー配線変換コネクタはどれも合わなかった。

コネクタを加工することに

車体側のケーブルを加工するのはあまり好むところではないが、二度と純正のスピーカーに戻すことはないため、思い切ってコネクタを加工することにした。

赤が+で青が-

極性を確認するため、コネクタを切ったケーブルの被覆を剥いで仮に接続してみたが、赤が+で青が-となっている。

平型端子を取り付け

極性が分かったので、手持ちの電工ペンチで平型端子を取り付けていく。

クロスオーバーネットワークをドアに貼り付け

端子を接続したら、クロスオーバーネットワークをドアに貼り付ける。Z33のドア内部は余裕があるので、特に内張が膨らんで余裕のある箇所に取り付けた。同時に、ケーブルを結束バンドで他のケーブル共締めしておく。

取り付けが問題ないか確認するため、この状態で試しに音楽を再生してみたが、純正のヘッドユニットのままでも、見違えるような音が出てきて手応えを感じた瞬間だった。

スピーカーの位置が合っていない

そのまま、内装を元に戻せば運転席側のドアは完成だが、スピーカーの位置とドア内張のメッシュ部分がずれているのが気になったので、メッシュ部分を取り外してみたところ、スピーカーの位置が合っていないことに気がついた。

微妙に浮いている

また、このメッシュ部分だが、最初から微妙に浮いていることもあり、改めてZ33は内装が貧弱ということを認識させられる。

次は助手席側の作業に移った。こちらは途中まで運転席側と手順が変わる。

アルミプレート

最初にこのアルミプレートを外していく。

下部から内装剥がしを押し込んでいく

下部から内装剥がしを押し込んでいくと外しやすい。

2箇所タッピングビス

アルミプレートを取り外すと上下に2箇所タッピングビスがあるのでこれを外す。

手前に引っ張り抜き出す

ネジを外したら取って部分を手前に引っ張り抜き出す。ここは、ネジを外してもツメで固定されているため、少し強めに力を加える必要がある。

後は運転席側と同じ

後は運転席側と同じようにドアノブ奥のタッピングビスを外し、コンソールを剥がしていく。

助手席側のコンソールは傷だらけ

しかし、助手席側のコンソールは傷が良く見える。純正品を買い直しても痛みやすいので、カーボンパネルを貼り付けて対策しておきたいところだ。

助手席側

ここまでくれば、後の作業は運運転席側と変わらない。同じようにスピーカーを取り付け、ドアの内張を戻せば完成だ。

先にスピーカーを交換したため、ヘッドユニットは日産の純正オーディオのまま視聴してみたが、見違えるほど音が変わったことが、音が出た瞬間に感じ取れた。

特に、音の輪郭が鮮明になり、各楽器が奏でるパートごとの音が鮮明に分離して聞こえるようになったので、純正の籠もったような音質から大きくステップアップしたことになる。

全音域のバランスも良くなったが、ヘッドユニットを交換してEQを調整すれば、さらに好みの味付けに変えることができるはずだ。興奮する心を抑えつけながら、リアスピーカの作業へと移った。