オーディオ交換とタブレットPC連携

Z33の純正オーディオはCDとラジオしか聴くことができないので不便だ。最近ではmp3の再生は当たり前で、スマートフォンと連携するなどデジタル機器の進化に合せてカーオーディオも進化しているのを知っているだけに余計に不便に感じる。

お陰で、音楽を聴くためにCD-RにCDDAで焼き付けをするという前時代的なことを久しぶりにやることになった訳だが、そんな純正オーディオしか搭載していない車両をあえて選択したのは他でもない、オーディオに手を入れるに最適な車両だからだ。

とはいえ、ずっと純正オーディオのままでは不便なので、予定どおり純正オーディオを社外品に交換してみることにした。

社外オーディオ

Z33はオーディオやナビの交換について問題を抱えている。これについては少し複雑になるため、別途他の記事でまとめているのだが、Z33のオーディオやナビを交換したいと思っているのであれば、是非とも交換前にこちらの記事を読んでもらいたい。

さて、今回、オーディオを交換する車両は中期型のVersion Sだが、純正ナビは付いておらず、オーディオも日産の純正オーディオ装備車とオーディオに手を入れるには最適な環境となっている。

ヘッドユニットに関してはアンプ機能を主として活用するため、USBメモリやスマートフォンといった外部の機器と連携するための安価なモデルでも良かったのだが、日本語表示ができる物が欲しかったのでcarrozzeriaのDEH-7100をチョイスすることにした。

私の環境では、音楽・動画の再生とナビについてはAndroidタブレットに任せているため、やや変わった使い方になるが、ヘッドユニットの取付けに関しては基本的に変わらない。

基本外の加工箇所と言えば、タブレットPCに電源を供給するためのUSB電源アダプターを別途取付けたくらいだ。これも、ハーネスから電源を取ることで簡単に取付けることができる。

作業開始(所要時間 約4時間)

用意したもの

それではヘッドユニットの交換をしていく。必要なものは長めのプラスドライバー、配線ガイド、内装剥がしだ。今回はヘッドユニットの交換には必要ないが、電工ペンチも用意しておいた。

シフトパネルを剥がす

まず、シフトノブを反時計回りに回して抜き取り、シフトパネルの後部側に内装剥がしを入れて浮かせる。シフトノブは外したことがないのか、きつく固着していた。

ハザードとエアコンのハーネス

そのままシフトパネルを浮かせると、ハザードとエアコンのハーネスが接続されているのが見えるので取り外す。ハーネスのロックは硬いので、内装剥がしでロック部分を押し込むと捗る。
※前期はここにハザードハーネスはないはず

奥のネジ

シフトパネルを取り除いたら、白い箱のエアコンコントロールユニットを固定している奥のネジと、その横のネジを取り外す。

左右のネジ

エアコンコントロールユニットの手前にある左右のネジも取り外す。

純正ナビがある位置

次は純正ナビがある位置に手を入れる。この車両は中期の純正ナビ無しなので、ナビがある場合や前期とは若干手順が違う。

樹脂製のカバーを手間に引っ張る

蓋を開けたら、ゴム製の中敷きを取り外し、左右にある樹脂製のカバーを手間に引っ張り取り外す。

奥にネジ

奥にネジが見えるので取り外す。これでセンターコンソールを固定しているネジは全て外れた。

メーターがある付近から内装剥がしを入れ

後は、ドライブコンピューターのメーターがある付近から内装剥がしを入れ、固定しているツメ部分を外す。

手前に引っ張ると

そのまま、コンソールを手前に引っ張るのだが、ドライブコンピューターのハーネスとオーディオ周りのハーネスが繋がって外せないのでハーネスを全て外す。Z33のハーネス類はともかく硬いものばかりなので、周囲の内装やケーブルに傷を付けないよう、内装剥がしでロックを押し込んで解除していく。

完全に取り外し

これで、センターコンソールを完全に取り外すことができた。

ヘッドユニットはこの箇所に

ヘッドユニットはこの箇所にブラッケットを介して取付けられている。後はドライバーでハーネスをセンターコンソールから外して、ハーネスに固定されているヘッドユニットを入れ換えれば良い。前のオーナーが残していったナビのブラケットもこの際取り払った。

引き出し式の1DIN小物入れ

DEH-7100をブラケットに取付け、別途用意しておいた引き出し式の1DIN小物入れを取付けることにした。

この小物入れは、DEH-7100のUSBメモリ再生機能を使う際、小物入れの中にUSBケーブルを忍ばせておくことで、外観を崩さないようにするため用意したものだ。

ドリルで穴をあけた

そのため、ドリルで穴をあけてUSBケーブルが入るように加工をしておいた。また、余っていたテープでUSBケーブルを固定して、ケーブルが必要以上に伸びるのを防止する。

マイク

続いてDEH-7100のハンズフリー機能を使用するためマイクを取付けることにした。

取付け場所はおおよそステアリングの位置付近となるが、マイクのケーブルがだらしなくでているのは避けたい。そこで、メーター後部から配線ガイドをセンターコンソール側に向かうように押し込んでマイクのケーブルを配線することとした。

配線ガイドを使う

運が良ければこのようにセンターコンソール側から配線ガイドの先端が出てくる。が、ケーブルのマイク側をセンターコンソール側から引っ張るとマイクが大きすぎて途中で引っ掛かる可能性がある。

配線ガイドで輪を作る

そこで、配線ガイドで輪を作り、そこに接続ピン側のケーブルを挟み込み、配線ガイドをそのままセンターコンソール側から抜き出して通すことに成功した。

この時すでに周りは薄暗くなっており、引っ掛かってうまく通らない配線ガイドをかき回していたのだが、このせいでフードカバーに傷が増えてしまった。次の日の朝、作業を再開しようとして心をへし折られかけた。

元々傷が付いていたのだが、近いうちにカーボンメーターフードでも取付けてみようと思う出来事であった。

マイクはこの位置に

少し話がそれたが、マイクはこの位置に付属の両面テープで固定することにした。ここなら、メーターの邪魔にならない。

極力見えないように処理

ケーブルは見た目を損なうので極力見えないように処理する。ちょうど良い隙間があったので内装剥がしで押し込んでケーブルを半分埋め込んだ状態にしておいた。

ハーネスを取付ける

次はハーネスを取付けていく。説明書に書かれている配線の色を参考に、車体側ハーネスとヘッドユニットのハーネスを繋いでいく。ハーネスのメーカーによるが、基本的には同じ配色のケーブル同士を結線するだけだ。

同じ配色のケーブル同士を結線

本体側のコネクターが1つ遊んでしまうが、これはステアリングコントローラーや純正ナビ関係の配線なのかも知れない。少なくとも接続せずとも問題無く動作している。

USB電源アダプター

これで、センターコンソールを戻す準備ができた。DEH-7100にハーネス繋いだコネクターやラジオアンテナ、ハンズフリー機能のマイク、USBケーブル、外部音声入力用のミニステレオケーブルを取付ければ、後はアースを取って元に戻していくだけだが、ここでUSB電源アダプターを別途取付けておく。

ハーネスには大抵電源を取り出すためのギボシ端子が用意してある、このハーネスには常時電源とアクセサリー電源の2種類の電源を取り出すことができるが、常時電源に誤って常に電力を消費し続けるものを繋ぐとバッテリーが上がる可能性がある。

アクセサリー電源を使用

今回は、常時電源である必要はないのでアクセサリー電源を使用する。また、この電源から取れる電流の容量は大きくないが、今回使用したUSB電源アダプターは1A程度のものなので問題はない。

電工ペンチの出番はない

これがUSB電源アダプターだ。エーモンのUSB電源ポート後部座席延長用だが、これには最初からギボシとアースのクワ型端子がついているので電工ペンチの出番はない。

USB電源アダプターのコネクターは、タブレットPCを固定している小物入れスペースに置くことにした。

小物入れスペースに置く

幸い、この小物入れには奥に2つ穴が空いているので、そこから音声外部入力用のミニステレオケーブルと一緒に配線を通しておいた。後は、USB電源アダプターのプラス端子をハーネスのアクセサリー電源に差し込む。

最後はアースをボディに取付けるだけだが、今後さらに電装品が増えるので、まとめてアースを結線できる、エーモンのアース用端子を取付けることにした。

ミッション台座にあったボルトにアース

なかなか良いボディアースのポイントが見つからなかったのだが、ミッション台座にあったボルトでボディアースできたので、アース用端子はそこに取付けた。

クワ型端子では接続できない

だが、アース用端子への接続は平型端子になる、ハーネス・DEH-7100・USB電源アダプターのクワ型端子では接続できないため、平型端子に電工ペンチで加工して対応することにした。

ここは何度も作業をする予定があるならお勧めしない

もし、そのままクワ型端子で共締めするのであれば、エアコンコントロールユニットの奥側にあるネジに共締めすればボディアースができる。ただし、この箇所はセンターコンソールを取り外す度にネジを取るので、何度も作業をする予定があるならお勧めしない。

センターコンソールを元に戻していく

これで全ての結線が完了したので、ヘッドユニットが正常に動作するかテストをしたうえでセンターコンソールを元に戻していく。ドライブコンピューター、エアコン、ハザードのハーネスを接続し忘れないように注意するところ、見事にドライブコンピューターのハーネスそのまま残して取付けてしまった。

翌日エンジンをかけて発覚したのだが、この箇所はセンターコンソールを完全に取り外す状態にしないと行けないので手間を食う。自身で作業をするなら要注意ポイントだろう。

クッションテープ

作業のついでに、小物入れのフタが干渉する箇所にクッションテープを貼り付けておいた。タブレットPCをはめ込む際に傷ついたようだが、傷隠しとタブレットPCが落ちないようにテンションを掛ける意味も含め貼り付けておいた(タブレットPCはマウントにはめ込み小物入れスペースのフタに引っかけているだけ)。

しかし、作業中のフードの件といいZ33の内装の貧弱さは想定以上だ。脱脂にエタノールを使う事すらままならないほど繊細なので、作業をする際は慎重に行わないとあっと言う間に内装が傷んでしまうだろう。

交換作業完了

最後にシフトノブをはめ込み、タブレットPCを小物入れにはめ込み交換作業は完了だ。

電圧と電流を計測

念のため、USB電源アダプターの電圧と電流を計測してみたが、タブレットPC側の最大値である1Aで給電していたので、期待通りの性能を発揮してくれたと安堵した。

なお、タブレットPCの音声はバッテリーの消費を抑制するため、あえてDEH-7100の外部音声入力端子を引っ張ってきて接続しているが、DEH-7100はBluetooth機能を持っているので無線で接続することも可能だ。

スマートフォンの接続テストをするついでに、DEH-7100とタブレットPCをBluetoothで接続してみたが、余りにも酷い音質に付け替えたスピーカーが純正のスピーカーに戻ったかと思ったほどだ。

外部音声入力端子を差し込み直して終了

どうやら、動画などのソース音質が良くない場合だと顕著に差が出るようで、同じソースを両方の接続方法で再生して比較すると音質が違うことがはっきりと分る。

だが、接続する機器やソースによっては聞くに堪える音質を持っているものもあるので、一概にBluetoothが悪いというわけではない。試しにiPhone 5sをBluetooth接続して音楽を再生してみたが、ソースの音質が良かったこともあり、こちらは綺麗な音がスピーカーから流れた。

Bluetooth接続時はグラフィックイコライザー表示も使えるし、接続している機器のプレイヤーをDEH-7100側で操作できるというメリットもあるので捨てがたい。

しかし、音声ソースが良くない動画を扱う以上、タブレットPCをBluetoothで接続することはないだろう。一部の機能が使えない悔しさは残ったが、そっと外部音声入力端子を差し込み、今回の作業は完了とした。