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Z33で議論となるが「Z33はスポーツカーなのかGTカーなのか」という点だ。

結論から言ったらZ33は「GTカー」だ。私としてはそうであって欲しくはないのだが、これは認めざるを得ない。

だが、GTカーだからスポーツ走行が楽しめないのかというとそうではない。Z33はGTカーでありながら、スポーツ走行が楽しめるスポーツカーとして存在することもできる。
 
この話は、そもそもスポーツカーの定義とは?という議論に遡ってしまう。だが、その前にさらにGTカーとは何かという定義から入る。

GTカーは、元々ヨーロッパやアメリカ大陸などの広大な大陸の移動に適した長距離用の高級車両を指す。従ってGTカー=スポーツカーではないしレース車両でもない。

カーレースやゲームのタイトルにGTを冠するものがあるため、この点を誤解している人もいるが、GTカーはスポーツ走行に重点を置いているわけではない。

GTカーの定義もスポーツカー同様に曖昧なものがあるが、おおよそ、余裕のあるエンジン出力と快適性の高いキャビン、旅行に必要な程度の収納スペースを備えたクーペかセダンがGTカーとなる。

GTカー

端折って説明するなら、長距離を移動しても疲れにくいクーペかセダンといったところでZ33もこれに当てはまる。

ノーマル車両で、ほぼ5時間連続して運転した際、殆ど疲れを感じないことに感動したが、それは、同時にZ33がGTカーであることを裏付けていると理解した瞬間でもあった。

余裕のあるエンジン出力、80Lという大きな燃料タンク、硬めながらしなやかな足回り、キャビンの遮音性、車両総重量、どれを取っても長距離を快適に移動するために設計されている。

対するスポーツカーの定義とはGTカー以上に曖昧だ。個人的にはスポーツ走行(一般的な車両より走る・曲がる・止まるが機敏にできる)に適した設計の車両と考えている。

この定義だと実用車をスポーツ走行向けに振ったホットハッチといった部類は微妙な立ち位置になるが、エアロ等で見た目だけのスポーティー感を演出しているもどきは別として、メーカーが本気でスポーツ走行向けに設計されたものならスポーツカーとだと私は思っている。

この原理からすると、GTカーであってもスポーツ走行に適したものに出来るのであれば、それはそれでスポーツカーとして扱っても良いのではないだろうか。もちろん、ノーマル車両の状態ではZ33はGTカーなので、厳密にはスポーツカーベース車両と言うべきだろう。

幸い、市場にはZ33でスポーツ走行を楽しむためのアフターパーツが数多く出ている。そういったパーツを組み込み、スポーツ走行向けの性格に変えてやれば、Z33もスポーツカーとしての性格が出てくる。

言うまでもないが、スポーツカーとして開発された車が設計上スポーツ走行で有利に働くのは当たり前だし、GTカーをいくらカスタムしても、GTカーとしての素性を最後まで消し去ることができないのも承知のうえだ。

特に、Z33の重たい車重はスポーツ走行をするにあたり最後までつきまとう問題になるだろう。

3連メーターはスポーツカーの証?

しかし、素性がGTカーであることは何もデメリットだけではない。カスタムの程度によってはGTカーの快適性とスポーツカーの楽しさを両立させるというメリットも存在する。

エンジンを回さなければ静かなスポーツマフラー。センサーや設定により快適な乗り心地もスポーティーな走行も味わえるサスペンション。こういった快適性を犠牲にしないスポーツ走行向けのアフターパーツが市場にはある。

これらをZ33に組み込めばGTカーでありながらスポーツカーにもなる。こういった2つの性格を持つ車というのは意外とあるもので、カテゴライズはされていないがZ33においてはGTスポーツとでも言えば良いのだろうか。

ガチガチのスポーツ走行向けパーツももちろんある。それを選択することでスポーツカーとしての性格はより濃くなるだろう。だが、こういった相反する二つの方向性を求めるのもZ33ではありなのではないか。全く手が入っていないノーマル車両とスポーツ走行向けにカスタムされた車両に乗って出した私なりの結論だ。

今はまだ、私のZ33はGTカーだ。だが、いつかはスポーツカーとして走り出すときが来るだろう。