VQ35DE中期型

Z33のオルタネーター出力は前期・中期型が110Aで後期型が150Aとなっている。それぞれのオルタネーター出力と品番は以下の通りだ。

前期型 110A 品番 23100-CD010
中期型 110A 品番 23100-CD010
後期型 150A 品番 23100-JK01A

後期型から高効率型のオルタネーターに切り替わり110Aから150Aへ出力が強化されているが、社外品の低抵抗オルタネーターや高出力オルタネーターに切り替えることで前期・中期型でも150Aの出力に変えることができる。

また、後期用には出力が150Aと同じものの、低抵抗の社外品オルタネーターが存在し、同じ回転数でも発電効率が向上しているため、低回転でも安定して電力を供給してくれる。

オルタネーターはエンジン回転数2,000~2,500rpmで最も効率良く出力ができると言われているが、トルクの大きなZ33は高速道路を除き巡航時にこの回転数に達するには、あえてギアを下げる必要がある。

そのため、電装品を数多く使用している場合、夜間や渋滞といった低速走行が多い環境では発電が間に合わず、エンジンが始動しているにも係わらずバッテリーが満足に充電できなくなり、最悪の場合バッテリーが上がることがある。

オルタネーターが正常にも係わらずこの症状が頻繁に起こる場合は、オルタネーターを高効率・低抵抗タイプに変更することで、エンジンの低速回転時の発電効率を向上させて対処ができる場合がある。

なお、オルタネーターが正常に動作しているか確認するには、エンジンを始動して電圧計を確認する。電圧計の針が13~14V辺りを示しているならば正常に動作していると考えられる。

ヘッドライトやルームランプ、エアコンやオーディオ・ナビといった電装品をOFFにしても電圧計が12V以下を示す場合はオルタネーターの故障が疑われるので、ディーラー等で一度診断してもらった方が良いだろう。

Z33ヘッドライト

Z33は中期型からヘッドライトが変更されて光軸を自動調整するオートレベライザーが搭載されている。しかし、希にオートレベライザーの調整が上手くいかず、光軸が地面や空側に極端に傾いてしまうことがある。

ヘッドライトをロービームにすると前が見にくい、ハイビームにしていないのに対向車からハイビームを照射される場合はオートレベライザーが誤って光軸を設定している可能性が高い。

Z33のヘッドライトは前期型、中期・後期型関係なく光軸を手動調整する機能が付いているため、自身で光軸を調整して対応することができるが、オートレベライザーが付いている中期・後期型ではまずオートレベライザーの初期化を行なうことを優先する。

オートレベライザーが付いているにも係わらずヘッドライトの光軸調整を手動で調整した場合、オートレベライザーが正常に作動するようになった際に、調整した分光軸がずれてしまうためだ。

Z33のオートレベライザー初期化については、日産の故障診断機コンサルタント3以降のモデルが必要となるため、一般のドライバーではDIYで対応ができない。ディーラーや日産の故障診断機を所有している整備工場でオートレベライザーを初期化してもらう必要がある。

オートレベライザーの不調が度々起こる場合は、オートレベライザー機能の故障を疑うか、オートレベライザーの感度調整を切り替えてもらうことで対応ができる場合がある。

VQ35DE中期型

Z33は充電制御車ではない。近年採用している車種が多い充電制御車だが、フェアレディZではZ34から導入されている。

従来の低電圧充電制御では、スターターバッテリーに常時充電可能な電圧をかけ、バッテリーが必要なだけ電流を供給するという方法をとっている。このため、エンジンが始動している限りオルタネーターは常に発電し続けエンジンに負荷をかけている。

対して充電制御車は、バッテリーの残量が一定まで下がるか、減速時にバッテリーを充電する制御になっている。これにより、オルタネーターの負荷を低減して燃費の向上に繋がっている。

しかし、アイドリングストップ機能と同じく、週末ドライバーといった毎日車に乗らない環境や、短距離しか走行しないといった環境では、バッテリーの充電が満足にできないため、充電制御といえども残量の減ったバッテリーを充電するためオルタネーターが発電し続け低燃費効果が薄れてしまう。

また、充電制御車はエンジンの負担が軽減した分、スターターバッテリーへの負担が大きくなっており、充放電を繰り返し行なうためスターターバッテリーの劣化は従来の低電圧充電制御と比べると早い。

充電制御車は従来のバッテリーも使用できるが、充電制御車に対応したバッテリーを使わないとバッテリーの寿命を短くしてしまうことがあるため注意が必要だ。

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